いまや、知的財産部門の知的基盤(*)の構築は遅れ、知恵の伝承は困難な状態にある。このままでは知財コストは、益々増えつづけることになろう。 ところが、「会社には金がない」。ということで、全社的にコストダウンの大号令である。手っ取り早くコストダウンを進めるならば社員をリストラするしか方法はない。 しかし、人を減らしても、なぜか知財コストは増えていく。今はこの悪循環の繰り返しで知財部崩壊のシナリオができつつある。このままでは、近い将来、知財部の機能がストップしかねない。 (*)ここでの「知的基盤(インフラ)の構築」とは、社内にある知的資産を文書でもって顕在化させ、その情報を社員が共有し、伝承させていく知財マネジメントシステムのこととする 日本企業は、基本的には指名解雇ができない。そこで、希望退職者を募集するわけだが、この制度は社員のやる気を失いさせ、モラルを下げる。すると、やめて欲しくない人まで
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