今年1月に開催されたInternational CES。近未来のオーディオ・ビジュアルのトレンドが集うこの会場で見えた次世代の高画質技術、それは既に各社TVラインナップも整った「4K(UHD)」だけではない。「HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)」も、ソニー、パナソニック、シャープ、韓国勢ら各社を始めとした会場内のTVブースの至る箇所でデモが見られ、一大トレンドを形成していた。 「HDR」が次世代高画質トレンドの最前線に躍り出た背景にあるのは、コンシューマーに最高画質の映像を届ける次世代ブルーレイ規格「ULTRA HD BLU-RAY」の存在だ。パナソニックがCES会場にて世界で最も早く試作機を展示し、年内にはプレーヤーやソフトが登場予定と、規格化作業が進んでいる。 今回は、このHDR技術の立役者でもあるドルビーに話を聞いた。ドルビージャパン(株)のディレクター・真野克己氏がHDRについて