韓国進出狙う英系ローファーム、FTA契機に攻勢(下) 海外に支社を持つ大手ローファームがソウル事務所開設に向けて活発な動き ■韓国のローファーム市場に地殻変動も 韓国市場への進出を検討している英国の3大ローファームの売り上げは、いずれも3兆ウォン(約2200億円)近い。これは、2兆ウォン(約1400億円)ほどと推定される韓国の法律市場全体の規模を上回る額だ。韓国最大手のローファーム「キム&チャン」の場合、売上高は推定4600億ウォン(約332億円)、所属弁護士は350人だが、英国系ローファームはこれとは比較にならない規模を誇る。 英国系ローファームは金融や海上法などの分野で世界を牛耳ってきたが、最近は分野に関係なく積極的なマーケティングを展開している。ドイツは1996年に法律市場を開放したが、その後、国内の上位10社のうち8社が英米系に吸収合併された。当時、ドイツでは個人の弁護士事務所が中