専任教員配置、不登校が半減…大阪・箕面市立小中 05年度開始、兆候細かく目配り/担任孤立防ぐ調整役 大阪府箕面市教委が、生徒指導の専任教員を各小中学校に配置したところ、不登校の生徒が、以前の約半数に減ったことが分かった。手厚い生徒指導を目的に4年前から、各校に順次配置している市教委では「早い段階で支援が必要な子どもの情報を把握し、対応できた成果」と分析する。 市教委によると、生徒1000人当たりの不登校生徒数の市平均は、2001年度以降最多の03年度は31・2人だったが、専任教員の配置(05年度)後の07年度には、15・8人とほぼ半減。08年度は17・8人で、府内全体の平均(32・8人)と比べても低かった。 この配置は、小中4校ずつでスタート。専任教員の授業時間をなくす代わりに採用した講師の人件費を、市が単独負担。今年度は約4000万円の予算で全7中学と小学校6校に1人ずつ、計13人を配置