Web(World Wide Web)は,人々の情報共有の方法に革新を起こした.非常に低いコストで瞬時に世界中に情報を公開することが可能になったことから, 多様な情報がWeb上に公開されてきた.情報の粒度も細分化が進み,独り言レベルの情報すらもWebを通じて共有する時代が到来した.情報の公開・共有 の方法が簡易化された一方で,人が処理しなければならない情報量も爆発的に増加し,多量の情報の中から重要(必要)な情報を探し出すのが困難な状況 が続いている. 知の構造化シンポジウムでは,「Webと知の構造化」をテーマとし,Web上に構築されつつある(されている)巨大な知識集合とどう向き 合っていくのか,Webが知識を蓄えるインフラとしてどんな価値があるのか,どんなことができるのか,をメイントピックとする.さらに,この中で構造 化された知識がこの中でどのような役割を果たすのかを検討・議論する. 本シ