年末調整の時期である。勤務先から「扶養控除等申告書」が配布され、提出を求められた方も多いだろう。 ビジネスパーソンには毎度おなじみの書類だが、今回配布された扶養控除等申告書には、これまでのものとは大きな違いがある。マイナンバー(個人番号)の記載欄が新設されていることだ。本人のほかに、控除対象の配偶者・扶養親族の欄にもマイナンバーの記載欄が設けられ、企業などの給与支払者の欄にもマイナンバーまたは法人番号を記載する欄が追加されている。 おりしも世帯単位でのマイナンバーの通知が10月に始まり、中にはすでに通知カードを受け取った人もいるはずだ。早速、自分や家族のマイナンバーを扶養控除等申告書に記入したくなるかもしれないが、まずは勤務先の指示をきちんと確認する必要がある。今回勤務先に提出する「平成28年(2016年)分」の申告書は、マイナンバーの記載欄はあるものの、2015年中に勤務先に提出する場合