国内酒類市場が減少傾向にある中、チューハイ市場が年間3%~5%のペースで伸び続けている。 その規模は年間の課税ベースで80万キロリットルと、ビール(550万キロリットル)、焼酎(90万キロリットル)に次いで3番目に大きい。中でも、アルコール度数8%以上の高アルコールチューハイは、近年2ケタ増の成長が続いており、チューハイ市場の3割を占めるまでに拡大した。 「ビールから安くて酔える高アルコールチューハイに需要が流入している」。サントリー酒類の山田眞二常務取締役は6月2日の販売戦略説明会で、高アルコールチューハイが好調な理由をこう説明した。 きっかけはキリン、トップはサントリー 拡大のきっかけは、チューハイの主力ブランド「氷結」を持つキリンが2008年に投入した「氷結ストロング」のヒット。その後、高アルコールチューハイ市場への参入が相次ぐようになった。 チューハイの場合、350ミリリットル当た