国土交通省は去る9月11日に重大な方針案を発表した。都心環状線をはじめとする慢性的な渋滞解消のため、来年4月から首都圏の高速道路料金を改定するというものだ。対距離制を基本に料金を統一し、発着地が同じなら、経路にかかわらず料金を同じにするなど、高速道路を賢く使うための料金体系に大きく生まれ変わる。我々ユーザーにはどんなメリット、デメリットがあるのか? 探ってみた。 首都圏内の料金水準が整理され統一される 皆さんはご存じだろうか? 高速道路の料金といっても建設費のコストなどによって違い、普通車の場合、第三京浜は15・7円/kmなのに対して首都高速は36・6円/km、圏央道は43・2円/kmとけっこう違うものだ。 その結果、安い高速道路料金のところが混雑し、高いところは比較的空いているという状況を生んでいる。圏央道など新しい高速道路を建設しても中央環状線の混雑が思ったほど解消しないといった状況に