かの松下御大が「成功した秘訣は?」と聞かれた時の回答がこれ。 つまり、どういうことかというと雨が降れば傘を差すということだそうな。 水は上から下へ。 春が来れば夏を迎え、秋が過ぎ冬へと至る。 総て天地自然の理である。 これは人間の心の機微、ひいては人生にも当てはまるのではなかろうか。 "人生楽ありゃ苦もあるさ"といった歌の通り、人生には楽と苦が存在する。 時には『進めば苦、引けば楽』といった具合に岐路に立たされることもあるだろう。 だがしかし、皆が『進めば苦』を選べる人間ではないと言うことを肝に銘じておきたい。 先んじた天地自然の理に従うならば苦よりは楽へ流れ落ちるものである。 進めば苦を選ぶということは激流に逆らって滝を登る鯉が如き行いに思う。 つまり、かの松下幸之助氏は天地自然の理に逆らい、天地自然の理に従ってきたのである。 この矛盾を孕む言は非常に難しい。 例えば、泣いている女の子が