2人目の三菱商事でイノベーション事業グループに所属する中村幸一郎氏は、「日本ではひとつの企業に勤め続けることが美徳とされているが、シリコンバレーでは起業を経験した人の中には蓄積された経験やノウハウを活かして、何度も起業を繰り返すシリアル・アントレプレナーが多い」と日米の違いを語る。 中村氏は、日本ではエンジェル投資家、インキュベーター、アントレプレナーや、ベンチャーに初期段階で必要なノウハウを伝えてくれるためのインフラがほとんどないと言う。そこで三菱商事では、ただアイディアだけの状態から、起業を成功するまでの間を全面的にサポートするイノベーションキッチン(株)という子会社を作った。 中村氏は、この1、2年は過去20年間で、自分で会社を起こすか、初期段階のベンチャーに投資するのに非常にいい時期だと力説した。 「起業のための10のステップ」 3人目は、カリフォルニア大学バークレー校のレスターセ