今回はActionScript 2(以下、AS2)で花火をシミュレートしてみよう。AS2の知識以外にも多少の数学を前提にするので、ちょっと取っ付きにくい方がいるかもしれないが、あくまで「考え方」を理解してもらえるように説明していきたい。 花火とパーティクル まず、花火は一般にパーティクルという技法を用いる。パーティクル演算とは簡単にいうと、ある環境の中での多数の粒子の動きを物理シミュレートするものだ。その粒子を煙や水などの不定形なものに見立てることで、いろいろな場面で応用が利く表現方法だ。花火の場合はそのまま粒子が火花になる。 演算などというと難しそうだが、処理の流れ自体は意外とシンプルだ。実際の花火の要素を簡単にあらわすと次の3つになる。 1. 爆発 →花火を生成する 2. 拡散 →動きを計算する 3. 発光 →花火らしい描画する 計算自体はMCなどは使わずに座標データのみで行うのでOb