公演情報 『シャングリラ』の世界、それはまさしく「魂のショー」であり、「魂との対話」である。ここに登場するのは、世界でも有数の豊かな自然を誇る雲南省・迪慶に生活する26の少数民族たちが、壮大な大自然や信仰、日常の労働作業から生み出し、育んできた伝統文化=「民族歌舞」の数々。彼らにとって歌舞とは「天や地、神や自然と交流するためのものである」と自身もペー族出身であるヤン・リーピンは言う。実生活にそのまま根ざした、いわば人生の一部として彼らの中に息づく魂の表現が歌舞なのである。しかし今、時代と共に消滅しつつある民族の貴重な財産を守り、残してゆくべき使命を悟ったヤン・リーピンが舞踏家として培った芸術性のすべてを注ぎ込み、私財を投げ打つほどの苦境をも乗り越え、文字通り全身全霊をかけて完成をみたのがこの『シャングリラ』なのである。 ●ヤン・リーピンの伝説の名演「孔雀の舞い」 場面は5つの自然を主題とし