経済産業省と国土交通省は19日、乗用車の新たな燃費基準案を発表した。20年度までに全車種平均で09年度実績比24.1%改善するよう義務づける。同時に車両の重量区分で規制する現行方式から、メーカーごとに販売台数を加味した全車種平均で達成を求める方式に改める。得意車種で燃費改善を進めると基準をクリアできるようになり、日本メーカーの国際競争力強化につなげる狙いもある。一般からの意見を募った上で来春の導入を目指す。【和田憲二、米川直己】 ◇国際競争力を強化 09年度に国内で販売された新車の平均燃費は、ガソリン1リットル当たり16.3キロ。現行基準は15年度までに同17キロの達成を求めているが、新基準はさらに20.3キロへの向上を義務づける。ハイブリッド車(HV)は対象に含めるが、販売台数が少ない電気自動車とプラグインHVは対象外とする。 HVの普及などで燃費水準は改善が進んでいるが、省エネと