問題意識 Ⅰポピュリズムと右翼ポピュリズム ⅰ)ポピュリズムとは何か ⅱ)右翼ポピュリズム Ⅱ 「リベラル」な右翼ポピュリズム――オランダ、フォルタインの衝撃―― ⅰ)オランダにおける福祉国家とその改革 ⅱ)移民と社会 ⅲ)フォルタインの登場 ⅳ)ウィルデルスと自由党 Ⅲ極右から右翼ポピュリズムへ――フランス国民戦線を事例として―― ⅰ)フランス戦後政治、左右の接近 ⅱ)FNの結成、そしてルペンの権力掌握 ⅲ)「新右翼」の加入、改革と拡大、党の分裂 ⅳ)マリーヌ・ルペンのFNへ ⅣEUとポピュリズム――「ブリュッセル」の官僚的支配―― 結び 引用・参考文献 問題意識 「世界に幽霊が徘徊している。ポピュリズムという幽霊が」。カール・マルクスの有名な著書である『共産主義者宣言』の序文を模倣した言葉がある。これは1969年に刊行されたポピュリズムに関する論文集の序文に掲載されていた言葉である[1