JavaVMを監視するツール群 今回は、Java EEアプリケーションをチューニングする際に便利なツールを紹介します。JavaVMの状態を監視/レポートするツールは、フリー・ソフトウエアや製品を含め、いくつか提供されています。米Oracle(米Sun Microsystems)のJava環境にも、標準で便利なツール群が付いています。本記事では、標準ツールであるjconsoleとjstatの2つを紹介します。 表1: 主なJavaVM監視/レポーティング・ツール 製品名特徴
3カ月にわたって,Java SE 6のソフトウエア管理に関する機能を紹介してきました。 Java EEではJ2EE 1.4から,Java SEではJ2SE 5.0からソフトウエア管理の機能が取り入れられてきました。バージョンを重ねるごとにその重要性は高まっています。 この背景には二つの要因があるのではないかと筆者は考えています。 コンピュータの性能が向上し,それほどパフォーマンスが問題にならなくなってきた Javaを使用した大規模システムが一般化した もちろん,個々のシステムではパフォーマンスの問題があることはわかっています。それでも,以前に比べると,パフォーマンスの問題がそれほど深刻ではなくなってきたのではないかと思うのです。ゴリゴリにチューニングするよりは,CPUをより高速なものに変えてしまうスケールアップなどで解決できてしまう場合も多くあります。 こうなると,処理とは関係のない余分な
アプリケーションのパフォーマンス・チューニングなどで使用するツールといえば,まず第一にあげられるのがプロファイラです。最近は,EclipseのTPTPや,NetBeans Profilerなどフリーで使えるプロファイラが増えてきたので,使ってみたことがある方も増えてきていると思います。 意外に知られていないのですが,Java SEにも標準でプロファイラが付属しています。それがhprofです。 Java 2 SE 5.0からは「-agentlib:hprof」という起動オプションでhprofを起動できます(J2SE 1.4.までは「-Xrunhprof」)。使い方はヘルプ・オプションで表示できます。 C:\temp>java -agentlib:hprof=help HPROF: Heap and CPU Profiling Agent (JVMTI Demonstration Code)
Java SE 6の最新版となるJDK 6 Update 7が公開されている。JDK 6 Update 7では13のバグが修正されているほかOlsonタイムゾーンデータバージョン2008bの同梱が実施されている。ただし、もっとも注目すべきはほかにある。JDK 6 Update 7からはじめてJava VisualVMが配布物に同梱されるようになったことだ。 VisualVM 1.0 Java VisualVMはJava仮想マシンで動作しているJavaアプリケーションの情報を視覚化するためのツールアプリケーション。Java仮想マシンが提供するデータを集約し再構築してユーザに対してさまざまな角度から情報を視覚化してくれる。アプリケーションのプロファイリングやトラブルシューティングに活用できるアプリケーションだ。プラグインを開発することでさらに機能を拡張できるという特徴もある。 VisualVM
今月も引き続きVisualVMについて解説していきます。 前回はVisualVMを使ったプロファイル,特にCPUプロファイルを使用してパフォーマンスチューニングを行いました。今回は前回取りあげなかったMemoryプロファイルを使ってみましょう。 Memoryプロファイルを用いて,ヒープ使用量のチューニングができます。しかし,ここではMemoryプロファイルを使用して,メモリーリークの原因を探ってみましょう。 使用するサンプルは前回と同じくマンデルブロ集合を描画するアプリケーションです。 前回,このアプリケーションのパフォーマンスチューニングを行い,処理時間の短縮化を図りました。その結果,筆者のPCで約38秒から,約3秒に高速化することができました。 しかし,もうちょっと高速化することもできそうです。前回示したチューニング後のプロファイル結果をもう一度図1に示します。 図1から,doInBa
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