雇用主は人材の適性を見極めるメカニズムとしての有用性を、大学側も学問に関連した就業体験を積むメリットを認めているが、未だインターンシップ機会は幾分限られている豪州。今後、米国などのインターンシップ先進国並みに機会は拡大していくのか、注目される。 雇用主は正社員人材の確保、学生は就職先の確保が目的 AAGE(オーストラリア大学卒業者雇用主協会)のチーフエグゼクティブ、ベン・リーブス氏は、豪州の雇用主にとってのインターンシップの意義について、「インターンシップは人材採用の仕組みのひとつであり、インターン生の全員または一部を正社員に登用することを目的に行われるものです。実際の仕事を試しに行ってもらった上で人材の適性を判断するのが一番よい方法だと分かっているため、活用する企業は増加傾向にあります」と言う。 一方、『AAGEインターン調査2015』※1によれば、学生のインターンシップに応募した理由で