クロテッドクリーム@英国 英国に来て間もない頃、ロンドンのカフェでスコーンを注文すると、イチゴジャムと「クロテッドクリーム」がついてきた。見た目は少し黄色みを帯びた生クリームのよう。ひんやりとして濃厚なおいしさがスコーンによく合った。スコーンと紅茶の組み合わせを英国で「クリームティー」と呼ぶことは、あとから知った。 初夏を迎えた英国はティーパーティーの季節。クロテッドクリームもスコーンといっしょにテーブルに並ぶ。表面には「クラスト」と呼ばれる乳成分が結晶し、スプーンですくうと中からとろりとしたクリームが現れる。クラストの有無はおいしさのバロメーターの一つだ。その昔、中東地域からすずを求めてやってきたフェニキア人がコーンワル地方に作り方を伝えたとされるが、諸説ある。酪農家では生乳の保存方法の一つとして、古くから各家庭で作られていたそうだ。 … この記事は有料会員記事です。有料会員になると続き
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