西アフリカで患者が増え続けているエボラ出血熱について、WHO=世界保健機関の事務局長は、死者の数が1900人を超えたことを明らかにし、感染の拡大に歯止めがかかっていない現状が浮き彫りになっています。 WHOのチャン事務局長は3日、アメリカのワシントンで記者会見し、西アフリカでエボラウイルスに感染、または感染の疑いがある人は3500人に上り、死者の数は1900人を超えたことを明らかにしました。 WHOは先月28日、死者の数を1552人と発表していましたが、1週間ほどで死者の数の報告が300人以上増えたことになり、チャン事務局長は、「感染は今もわれわれの努力を超える速度で拡大している」との強い危機感を示しています。 現地では、治療や看護に当たる医療関係者の不足が依然として深刻で、地元のメディアによりますと、リベリアの首都モンロビアでは隔離施設での扱いに不満を募らせた患者が逃げ出し、食べ物などを