セッション・ハイジャック,セッション・フィクゼーション,クロスサイト・リクエスト・フォージェリの三つがある。せっかく認証を受けたセッションであっても,他人に悪用されてしまうことがある。 セッション・ハイジャックは,セッション管理におけるセキュリティ上の最大の脅威だ(図2-1の1)。クラッカが盗聴や推測などでユーザーのセッションIDを入手し,そのセッションIDを使ってWebサイトにアクセスする。いわゆる「成りすまし」である。クラッカからのWebアクセスを受け付けたWebサイトは,セッションIDから正規のユーザーだと誤認識してしまうわけだ。 2番目のセッション・フィクゼーションは,セッション・ハイジャックと同じ成りすましに使われるものだが,攻撃方法が複雑だ(同2)。 セッション・フィクゼーションを試みるクラッカは,WebサイトにアクセスしてセッションIDを取得する。ただしクラッカは,ログインま