「ぼくらはみんな生きている 生きているから食べるんだ」と、誰かが言ったように私たちは他の動物・植物の命を分けてもらい食べることで命を繋いでいます。 食と言う概念の本質の前では、食材に貴賎などは無いのです。ですから、日本を含む世界の食文化の中には昆虫を食べるという文化が当然のように存在しているのです。 「昆虫を食べる」と聞いただけで嫌悪感を表す人も少なくないでしょう。しかし、昆虫は食材資源として考えた場合、実はとても有益なものなのです。 石器文明の頃、人類は一部農耕を始めていたことが最近の研究で判明していますが、食材を確保する手段で大きなウェイトを占めていたのは狩猟でした。しかし、狩猟は獲物が獲れないことも少なくなかったのです。 その点、昆虫は大型動物に比べて捕獲も容易で量も豊富です。そして、栄養価においては、大型動物にも負けないほどの高いたんぱく質を有しているのです。 昆虫を食材として考え