東京都内で自転車の事故が相次いでいることを受け、警視庁は二十日から、自転車でパトロールする警察官がヘルメットを着用する取り組みを試行する。警察官が率先してかぶることで都民にも着用を促し、死傷者を減らす狙い。一年間の試行で使いやすさなどの改善点を調べ、都内全域に広げる方針。警視庁によると、自転車専用のヘルメットを着用する取り組みは、全国の警察で初めて。 試行は、秋葉原を管轄する万世橋署で行う。パトロール担当の地域課員や交通課員約九十人が職務中に着用する。市販のヘルメットに警視庁のマークや反射材を付けた。 都内では、交通事故の死者が減少傾向にある一方、自転車乗車中の死者が占める割合が増えており、昨年は二百十五人中、三十八人と二割近くに上った。うち七割は頭に致命傷を負っており、警視庁は安全対策の一環として実施を決めた。
暑さに弱い上野動物園(台東区)の最長老のガラパゴスゾウガメ「タロウ」が、避暑のため園内に特設された「高原リゾート」に引っ越した。約八十メートル先のゴールに約三十分でたどり着くと、「カメの歩み」を辛抱強く見守っていた職員から大きな拍手が湧いた。 (井上圭子) 園によると、ガラパゴスゾウガメの故郷・ガラパゴス諸島は赤道直下で日差しは強烈だが、寒流のペルー海流の影響を受けて年間平均気温は二四度しかない。一方、上野の両生爬虫(はちゅう)類館は、夏場の館内気温が三五度を超え、直射日光が当たる場所は四〇度を超えることも珍しくないという。
徳川家の菩提(ぼだい)寺として知られる増上寺(東京都港区芝公園)のかつての総門「大門」を管理する所有者がはっきりせず、老朽化したものの修復できないという問題が起きている。長年地域のシンボルとして親しまれてきたが、東日本大震災を機に耐震面でも不安が浮上。地元団体が東京都に対策を求めている。 (岡村淳司) 大門は一六〇五(慶長十)年に徳川家康が増上寺を大改修した際、江戸城の大手門を移築して設けられた。一八七八年に同寺が東京府に寄付し、その後、芝公園の一部として東京市(現・東京都)が管理。一九四〇年ごろ、芝公園の敷地が縮小され、同市の管理から外れたとみられている。 当初は木造だったが、関東大震災(一九二三年)で損傷したため、三七年に鉄筋コンクリート造りに建て替えられた。このときは東京市が設計を担当し、工費二万円については、地元から寄付されたという話もある。 現在は瓦ぶきの大きな門が、増上寺の敷地
広島と長崎に原爆が落とされて間もない1945(昭和20)年8月末、世界で最も影響力のある慈善事業団体とされる米ロックフェラー財団の会長で、国際連盟創設期に事務次長を務めたレイモンド・フォスディックが送った原爆投下を批判する手紙が見つかった。米国内で投下を正当化する論調が圧倒的な中、米国が無差別大量殺りく兵器を使ったことを厳しく批判し、苦しい胸の内を吐露する異例の内容となっている。 手紙は財団の自然科学部長だったウォーレン・ウィーバー宛てで、ウィーバーの文書を調べていた拓殖大の日野川静枝教授が今夏、米ニューヨークの同財団資料館で見つけた。 フォスディックは、四五年八月十四日付のウィーバーの手紙に同月二十九日付で返信。ウィーバーが「原爆投下を道徳的に批判するのは愚かで、無駄なことだ。二つの爆弾が落とされ、戦争に勝ったことで、多数の米国人の命を救い、たぶん日本人の命も救った」と記したことに戸惑い
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く