印刷 世界の政財界のリーダーが集うダボス会議の主催団体「世界経済フォーラム」(本部ジュネーブ)は7日、「世界競争力報告書」を発表した。日本は昨年よりも三つ順位を下げて9位。技術力などは高く評価されたが、対象となった142カ国で最大の政府債務などが懸念材料とされた。 報告書はインフラ整備や教育医療水準、政府や市場の効率性などの12分野を調べ、7点満点で評価。日本は5.40点だった。今年春までのデータに基づくため、東日本大震災の影響はほとんど考慮されていないという。 1位は5.74点のスイス。2位シンガポールが5.63点、3位スウェーデンが5.61点と続いた。米国は5.43点の5位で、「政治家への不信と政府の非効率性」などが理由で昨年よりも順位を一つ下げた。中国は4.90点で26位だった。(ジュネーブ=前川浩之) 関連記事競争力いまだ回復せず(12/1)減速する輸出の今後(9/30)〈k