本作を視聴した際の印象は「非の打ち所がない」という言葉に尽きます。演出も音楽も画角も役者も全てが適材適所。巨匠の定義を考える時「イーストウッドのような監督」と言ってしまいたくなるほど、圧倒的に、的確な作品でした。 本記事のネタバレ:予告編で描かれている範囲に留めます。細かなシーンには触れます。 巨匠の風格。的確な演出の前に余計な飾りはいらない。 「ハドソン川の奇跡」は実話に基づく伝記映画です。予告で示されている範囲であらすじをご説明しますと、「155人を乗せたフライト中に不慮のトラブルで両エンジンが停止、咄嗟にハドソン川へ水面着陸をさせて奇跡的に乗客全員を守った。しかし後になって、実は水面着陸しなくても空港に帰れたのでは?リスクを犯しただけなのでは?と疑いにかけられることに…」というお話です。作中では本当にこの通りのことが起こるだけなので、下手するとすっごい地味で退屈になりかねないと思いま
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