『ニコニコ動画』の“リア住”こと蝉丸P師は、『【仏具で】てってってー【演奏してみた】』や『ニコニコ仏教講座シリーズ』などで、今ネット上で最も注目を集めるお坊さん。今回は『虚空山 彼岸寺』の連載インタビュー『坊主めくり 現代名僧図鑑』より、蝉丸P師のお坊さんとしての素顔に迫るインタビュー記事を寄稿いただきました。 ある日とつぜん出家を志して 出家を思い立ったのは、高校1年生の終わりです。実家が自営業だったので、子供の頃から両親に「何をやってもかまわないけど何で飯を食っていくのかはよく考えろ」と言われていて。何か自分の売りになるものをと考えたときに、まずは落語家という選択肢が出てきたんですね。中学3年生のときに落語の劇の脚本を書いたりして面白いなぁと思いましたし、着物を着る職業はかっこいいなとも思って(笑)。 一度、噺家(はなしか)の方に話を聞きに行ったら「大変だけど、覚悟はできてる?」と言わ