(ブルームバーグ):中国の指導者は全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の開幕を5日に控え、経済成長率目標の実現を生産能力や債務の抑制と調和させるよう求める圧力を受けている。 全人代は今年の経済成長率目標を設定し5カ年計画を策定するが、投資家の間では、景気の深刻な落ち込みを招かずに赤字経営の国有企業を閉鎖する方法や、昨年に国内総生産(GDP)比247%に膨らんだ債務の抑制策について詳細を打ち出すことが期待されている。 米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは今週、中国の信用格付け見通しを「ネガティブ(弱含み)」とし、これまでの「ステーブル(安定的)」から引き下げた。債務負担急増に注目し政府の改革実行能力を疑問視したからだ。中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁の先月の発言によって、同国の為替政策をめぐる投資家の不安は緩和されているが、同国指導部にとって全人代は、同国経済の先行