ゲーム障害調査研究会の記者発表会をレポート。ゲーム障害疑いのある人は0.8%,ガチャの平均利用額や家庭でのルールなども全国調査 ライター:箭本進一 ゲーム障害調査研究会は,2021年に行った「ゲーム障害」に関する実態調査の結果を発表する記者発表会を,2022年10月4日に行った。10〜59歳の5000人が無作為抽出されたこの調査では,月平均のガチャやゲームへの利用額,インターネット上での交流とゲーム障害との関連性といった興味深いテーマが取り扱われている。記者発表会の様子をお伝えしていこう。 ゲーム障害と2つの尺度 ゲーム障害は,ゲームに熱中することで利用時間や頻度をコントロールできなくなり,生活に支障が出ているのにゲームを続ける状態のことだ。これまでにもこうした状態が存在することは指摘されてきたが,2019年に世界保健機関(WHO)は,ゲーム障害を国際疾病分類(ICD。国際的な死因や疾病の