TBSテレビの東京放送ホールディングス(TBS・HD)が2010年3月期連結決算で、公表を開始した01年3月期以降で初めて赤字に転落した。「報道のTBS」の看板を掲げて臨んだ、年度当初のテレビ番組の大幅な改編が成果に結びつかず、視聴率が伸び悩んだことが広告収入にも響いた。 TBS・HDによると、連結最終損益は23億1300万円の赤字(前期は16億5500万円の黒字)で、連結売上高も前期比5.7%減って3512億6200万円の減収減益となった。 在京6局中5番目の視聴率 日本テレビやフジテレビ、テレビ朝日が最終黒字を確保する中で、TBS・HDの10年3月期連結決算が赤字に終わったのは、年度当初に実施したテレビ番組の大改編が「不発」に終わったことが大きい。番組の中核に位置付けた報道・情報の帯び番組「ひるおび!」や「サカスさん」、「総力報道!THE NEWS」が、いずれも結果を残せなかった。 T