こうして「かわいい」はつくられた。原田治の回顧展が世田谷文学館で開幕シンプルな描線と爽やかな色彩が特色のキャラクターを描き、その後の日本の「かわいい」文化に多大な影響を与えた原田治。広告、出版、各種グッズなど、原田の多岐にわたる作品を紹介する、没後初となる展覧会「原田治 展 『かわいい』の発見」が世田谷文学館でスタートした。 原田治の名を知らなくとも、原田によって生み出されたキャラクターに見覚えがある方も多いのではないだろうか。ミスタードーナツのプレミアム(景品)や、カルビー「ポテトチップス」のマスコットキャラクター、そして東急電鉄の車窓に貼られる「ひらくドアにごちゅういください」と、クマが注意喚起するステッカー。 1970年代後半から90年代にかけ、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」の生みの親でもある原田の没後初となる展覧会が世田谷文学館で幕