製造業だけのお話ではない「スペック」「仕様」の問題 今回から、「エンジニアリングチェーン」のお話をします。本シリーズでは、経営管理の領域として、 ① 事業ポートフォリオ ② エンジニアリングチェーン ③ サプライチェーン ④ 組織 の4つがあるとお話しました。 前回、③「サプライチェーン管理(SCM)」について、「在庫」を上手にコントロールしながら、お客様に適時に「製品」「商品」をお届けするプロセスについてお話しました。 今回は、そのSCMの上に乗っかる「製品」「商品」そのものの情報をどう管理するかのお話です。 製造業の方も、流通業の方も、自社が提供する「品物」が持つ「品番」「製造番号」「型式」「商品名」「サイズ」「色」「オプション」「ブランド」などといった、付属情報を使って、調達、生産、仕入、配送、アフターサービスの各種業務を行われているのだと思います。 その際、自分が自部署で取り扱って
ドイツ勢が製造業競争の「土俵」を変えつつある いっぽう、その「世界最高の現場力」にチャレンジし続けながら、ついに勝てなかったのが、ドイツ勢だ。日本と肩を並べる高品質の製品で知られるドイツの製造業であるが、こと工場内では、日本のカイゼンにはかなわなかった。製品の品質ではやはり日本製が一番、ということも多かったのである。内心、ほぞを噛んでいたに違いない。 ところが、デジタル・イノベーション時代の到来をうけ、ドイツ勢は気づいたのだ。 日本の製造業は、「生産」の工程、つまり「工場の中」ならダントツだ。しかしいっぽうで、「工場の前・後」、つまり「前工程」や「後工程」は、業務生産性は必ずしも高くないし、前後の連携もよくない。それぞれのプロセスが部門ごとに分かれており、個別最適が進むいっぽうで全体最適が図られていないため、全体としての生産性には難がある。 ということは(図表3のように)、「工場の中」=製
日本電機工業会(JEMA:The Japan Electrical Manufacturers’ Association)がまとめた提言書「製造業2030」の内容を全6回の予定で紹介する本連載。前回に続き今回も、その核となるコンセプト「FBM(Flexible Business and Manufacturing)」を取り上げる。 前回は、JEMAのスマートマニュファクチャリング特別委員会(以下、本委員会)がどのようにしてFBMという将来の製造業を表すモデルを考えるに至ったか、その経緯を説明した。今回はFBMというモデルから考える将来の製造業を実現するための課題について検討した内容を紹介する。 <これまでの記事> ・「モデル」を持てば、製造業の未来が見えてくる(第1回) ・“集合知”に基づいて、ものづくりの将来像を描く(第2回) ・新技術・新工法がスマート化への道を切り拓く(第3回) ・製
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