この2カ国に加えて、筆者が推したいのはB組のモロッコとD組のアイスランド。モロッコはスペインとポルトガルという優勝候補の2カ国と同居し、残る1カ国もアジア最強のイランというかなり難しいグループだが、メフディ・ベナティア(ユベントス/イタリア)を中心にアフリカ予選6試合無失点という無類の堅守は欧州の猛者を苦しめるだけのレベルにある。 攻撃は、カリム・エル・アフマディ(フェイエノールト/オランダ)、ムバラク・ブスファ(アル・ジャジーラ/UAE)、ユネス・ベランダ(ガラタサライ/トルコ)が形成する“魅惑のトライアングル”によるパスワーク、気鋭の若手サイドバックであるアクラフ・ハキミ(レアル・マドリード/スペイン)のオーバーラップ、オランダの名門アヤックスで評価が急上昇中のハキム・ジイェクによる左足の妙技、20歳のアミーヌ・アリ(シャルケ)のドリブルと、エンタメ性に溢れる。特にジイェクの直接FKは