9月下旬には、日本ハムの武田久が持っていたパ・リーグの年間最多HPの記録を塗り替えた平野。オリックスのシーズン終盤の伸びでも、平野の貢献は大きい マウンドにいた平野佳寿はめいっぱい、そのミットめがけて投げ込んだ。 10月4日から西武ドームで行われた埼玉西武対オリックス3連戦は両チームにとってCS進出生き残りをかけた最後の天王山と呼べる試合となった。リードするオリックス、それを追いかける西武。ペナントレースと同様の展開になった初戦は、さながら両チーム、両監督の我慢比べという様相になった。オリックス・岡田彰布監督のいう“頑固力”が勝つのか、埼玉西武・渡辺久信監督のいう“寛容力”が勝つのかという、実に興味深い戦いとなったのだ。 初戦の終盤、この3連戦の鍵を握る場面が訪れた。 それが冒頭の部分だ。 5対1となってオリックスが4点リードで迎えた7回裏1死一、三塁の場面を迎えた岡田監督は今季66試合目