UQコミュニケーションズ(東京都港区、野坂章雄社長)は2018年度中に、モバイルWi―Fi(ワイファイ)ルーターサービスで混雑時の通信安定化技術を導入する。20年の東京五輪・パラリンピック開催時は、多数の観光客などが集まる場所でもストレスなくデータ通信できる環境が欠かせない。新技術により快適な通信環境を先行して整備し、サービスの顧客満足度の向上にもつなげる。 モバイルWi―Fiルーターサービス「UQワイマックス」に、新技術「Massive MIMO(マッシブマイモ)」を導入する。同技術は基地局に大量のアンテナを搭載し、特定の方向に電波を発射する技術などと組み合わせて利用者一人ひとりに専用の電波を割り当てる。 これにより、通信速度が遅くなりやすい混雑した場所でも快適な通信を実現する。ソフトバンクが16年9月に初めて商用化した。 UQコミュニケーションズはこの新技術を東京都や大阪府、名古屋市の