横浜市の新交通システム「金沢シーサイドライン」の車両が逆走し、14人が負傷した事故で、運行会社は6日、車両内にある進行方向を検知する回路の一部が断線していた、と明らかにした。このため、進行方向を切り替える指示が車両側に伝わらず、全車両のモーターが一斉に衝突した車止めの方向に動きだしたとみられる。同社は断線が事故の要因の可能性が高いとし、システムに欠陥があったことも認めた。 運行会社の第三セクター「横浜シーサイドライン」(同市金沢区)が同日、会見した。 同社によると、断線していたのは、1号車後方部分に設置された「機器箱」内の回路。100本以上が束になって収納されており、うち1本が切れていた。 シーサイドラインは、駅の地上と車両に搭載された自動列車運転装置(ATO)と自動列車制御装置(ATC)がそれぞれ信号を送受信しながら、完全自動運転を実施していた。既に地上側に異常はなかったことが分かってお
