宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、JAXAスーパーコンピュータシステム(JSS)を利用した音響シミュレーション技術を活用して、ロケット打上げ時の射点音響レベルの大幅低減に成功したと発表した。 新型ロケット、イプシロンロケット打上げには、射点設計に、JAXAスーパーコンピュータシステムを利用した音響シミュレーション技術を世界で初めて適用した。これによってロケットエンジンの排気ジェットから発生する射点音響レベルを、イプシロンの1世代前のロケットである「M-Vロケット」の10分の1以下と、世界最静粛レベルに低減することに成功した。 打上げ時の射点音響計測データの評価結果より、設計の妥当性が実証されたことからも音響シミュレーション技術の実用性が確認されたとしている。 音響シミュレーション技術による設計により、射点(射座・煙道)整備は、従来のNASAが開発した半経験則をベースとした手法による設計と