超小型衛星「KSAT2」の完成を喜ぶ学生と製作責任者の西尾正則教授(左奥)=8日午後3時45分、鹿児島市郡元1丁目の鹿児島大 鹿児島大と県内企業でつくるNPO法人「鹿児島人工衛星開発協議会」が開発を進めていた「鹿児島人工衛星2号機(KSAT2)」が8日、完成した。2014年に種子島宇宙センター(南種子町)から打ち上げ予定のH2Aロケットに相乗りし、大気中の水蒸気分布観測のほか6つのミッションに挑む。 KSAT2は1辺10センチの立方体。開発の中心は鹿児島大の学生が担った。10年に打ち上げられた初号機は電波受信に一時成功したが、その後、行方不明になった。2号機は発電能力を高め、通信システムを二重化するなど改良を重ねた。