2019年に全国で起きた交通事故による死者数が前年比317人(9.0%)減の3215人だったことが6日、警察庁のまとめで分かった。統計が残る1948年以降での最少を3年連続で更新した。警察庁の担当者は「街頭での取り締まり強化やシートベルト着用の定着化など、さまざまな要因がある」と分析した。 都道府県別では、千葉が172人と最も多く、18年まで16年連続で最多だった愛知が156人、北海道が152人で続いた。人口10万人当たりでは徳島の5.57人が最も多く、次いで鳥取が5.54人だった。 65歳以上の高齢者の死者数(速報値)は、前年比184人(9.4%)減の1782人だった。死者全体に占める割合は55.4%で前年から0.3ポイント減った。 人口10万人当たりで見ると、全年齢の死者数が2.54人、65歳以上は5.01人で、いずれも前年から減少した。