やればできる卒論の書き方 第2部 研究と実験のやり方 中田 亨 「かつてウエーバーに 『彼自身にとって彼の学問は一体どんな意味を持っているか』 尋ねたことがある。 『どれだけ耐えられるか、それを私は知りたい。』 これが彼の答えだった。」 —マリアンネ夫人『マックス・ウエーバー伝』 研究の心得 筆者が東大先端研にいたときに井街宏教授の授業で聞いたものをかなり含む。 下手でも気にするな。 「弱い犬ほどよく吠えるって言うけど、何にもしないよりはマシなんだぜ」(尾崎豊) 良いものは真似せよ。 工夫しろ。 道具を揃えろ。 アイデアはすぐに具体化せよ。アイデアは天の恵み。だがすぐに他人に追いつかれる。 論より証拠。考えるだけではだめ。 専門家や本の言うことを安易に鵜呑みにするな。これらは断定的に語りがちである。 自分なりの仮説を常に持て。 統計結果を結果と思うな。それが何を意味し、何に使えるのか、生産