1867年にフランスで出版された、江戸時代末期の切腹の様子を描いたイラスト。中央の裃を着用した人が切腹人[1] [2]。 切腹(せっぷく、Seppuku)は、刃物などで自らの腹部を切り裂いて死ぬ自殺の一方法。腹切り(はらきり)・割腹(かっぷく)・屠腹(とふく)・伐腹(ばっぷく)・斬腹(ざんぷく)ともいう。日本では、主に武士などが行った独特の習俗。 海外でも日本独自の風習として知られ、「hara-kiri」や「seppuku」として辞書に掲載されている。 歌川国員画「當世武勇傳 高﨑佐一郎」浮世絵、嘉永年代。 小野寺秀和の妻『誠忠義士傳 斧寺十内妻』(歌川国芳画) 日本の封建時代における道徳観念のもとでは、不始末が生じた場合にその責任をみずから判断し、自分自身で処置する覚悟を示すことで、自身のみならず一族の名誉を保つという社会的意味があり、「自決」また「自裁」とも称された。近世以降は処刑方法