これはある会社員(27歳・男)が大学生だったときの話を元に構成したものです。今でこそ数多くのクラウドサービスを活用している彼ですが、そのスタートは「大学時代の講義ノート」にあったのだといいます。 よほど出席を取るものでもない限り、ほとんどの大学生は毎回すべての講義に出ることはないと思います。ただし、授業に出ないと講義のノートを取れないわけで、必然的に期末テストの時期にはノート集めに必死になります。コピー機前に長蛇の列ができるのは、ある意味風物詩のようなものでした。 中には、几帳面にノートを取っている人もいます。公務員志望だった「マジメな」私の友人もその一人で、彼のノートには黒板に書かれていることだけでなく、教科書の例題の解法まできっちりと書かれていました。そのような「完ぺき」なノートを各講義ごとにかき集め、期末試験前にそのノートを見て勉強するというのが、私たち一般学生の試験対策でした。 ■