千葉県銚子市立総合病院の休止問題で、野平匡邦市長は8日、社団法人地域医療振興協会(東京都千代田区、吉新通康理事長)と積極的に連携し、来年4月の暫定開業を目指す考えを明らかにした。 同日開会の定例市議会の所信表明で示した。 野平市長は議会で「今後、県と綿密な連携を図り、指導・支援を受けながら、暫定開業に向けて全力を挙げる。吉新理事長にもこの旨を強く申し入れた」と述べた。 地域医療振興協会はへき地医療の確保と質の向上を目指すための組織で、自治医大の卒業生が中心になって1986年に設立された。 全国40か所に直営や委託運営の医療施設などがあり、へき地医療を志す医師のネットワークを持っている。野平市長は市長就任前から同協会と交渉を続けてきたという。 野平市長は病院再生の構想について、「情熱ある診療と冷静な経営とを分け、それぞれの管理者が明確に責任を負う構造にしたい。これが経営なき破綻(はたん)を招