昔(だいたい20年くらい前を想定)は親が海外勤務の場合、子供が男の子だと高校生からは母親と子供だけは日本に帰国する、みたいなケースがあった。それは息子を日本で大学に進学させたいからであり、そのために必要な勉強を日本でさせるため、ということだった。 当時は海外で大学を出ても、日本の受験ヒエラルキーでは“番外”扱いになってしまい英語屋的な仕事以外の“まとも”(とされる)仕事に就けない、という“常識”があったのだと思われる。また、いわゆる“帰国子女枠”なるものは一流の国立大学ではまだとても限定的だった。 なのでわざわざ「男の子が大事な時期なので」と母親と一緒に一足先に帰国、みたいなことまでしていたのだ。 今時はこういうケースは非常に少ない。息子が優秀なら海外の一流大学に進めるだろうし、そうでない場合(いわゆる勉強的に優秀な息子でないなら)なおのこと、海外で英語だけでも流暢になった方がその後の就職