電子間にクーロン反発力が働いているからです。第1イオン化エネルギーよりも第2イオン化エネルギーのほうが大きくなるのと、同じ理屈です。 原子番号Zの中性の原子には、ぜんぶでZ個の電子がありますから、一個の電子に着目すると、この電子は他のZ-1個の電子からクーロン反発力を受けています。一方、原子番号Zの一価の陰イオンには、ぜんぶでZ+1個の電子がありますから、一個の電子に着目すると、この電子は他のZ個の電子からクーロン反発力を受けています。 そのため陰イオンの中にある電子のほうが、中性原子の中にある電子よりも、電子一個分だけ大きなクーロン反発力を受けています。この反発力の分だけ、一価の陰イオンから電子を一個取り去るのに必要なエネルギー(電子親和力)が、中性の原子から電子を一個取り去るのに必要なエネルギー(イオン化エネルギー)よりも小さくなります。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く