第8回「ソフトウェアの不具合を追跡するには」では、不具合報告書のライフサイクルと状態、処理方法について説明しました。今回は、不具合報告書に記述すべき項目を紹介します。また、トリアージという考え方についても紹介します。 不具合報告書に記載すべき項目 不具合報告書の書式に用意すべき項目には、次のようなものがあります。 不具合報告書のID番号 件名 製品名 状態と処理方法 サブシステム名 各担当者名 不具合が再現したバージョン/ビルド番号 不具合を解決{する|した}バージョン/ビルド番号 環境 深刻度と優先度 再現性 再現手順 添付資料 回避方法 履歴/コメント これらの項目について、詳細に見ていきましょう。 不具合報告書のID番号(ID) ユニークなIDを記入する項目です。不具合(報告書)を一意に特定できるように、不具合報告書には通しの番号を付けます。同じ書式でたくさん書かれる文書には、どんな