最近、「勝ち組、負け組」という言葉をあまり聞かなくなった。収入など条件の良い男性と結婚した女性を「勝ち組」、そうでない女性を「負け組」と呼ぶこともあったが、就職や出世、または本人の収入そのものを評価する場面でもよく使われていたように記憶しているが、このような言葉を持ち出すまでもなく、格差が定着してしまったということなのだろか。女性を勝ち組、負け組と言わなくなったのも、若年者の収入が男女逆転し、もはや「勝ち組結婚」と呼べるものが概念上存在しないからかもしれない。 ドラマのネタや言葉遊びでひがんでいるうちは良かったが、他人をひがみ、妬む論調は、もやは日本の社会を支配していると言える。 最近まで菅首相の料亭通いが報道されたが、マスコミが「首相のぜいたくがネタになる」と気づいたのは、2008年に麻生元首相がカップラーメンの価格について「400円」と国会答弁した件ではないだろうか。これで数字がとれ