ソフトウェアテストの最も基本の技法といえば、境界値分析と、同値クラス分割の名前が挙がります。今回はその境界値のお話しです。 境界値分析はテストの際の基本中の基本ともいえる考え方です。なぜか。実際境界値付近は「バグ多発地帯」だからです。 さて、G.マイヤーズが、古典的名著『ソフトウェアテストの技法』の中で、同値クラスと境界値(限界値)テストの有効性を高々と掲げてから、はや30年以上が経過しました。にもかかわらず、今なお、境界値近傍が「バグ多発地帯」であり続けているはなぜでしょうか。いい加減、根本的な対策法が開発されて、いいようなものなのに。原因を1つに絞り切ることはできませんが、やはり大きな原因は「人間の側」のミスがあとを絶たないからだ、と思います。 ソフトウェアテストの本を読んでいても、『境界値付近はバグが多い。なぜならif文の条件で「<」や「≦」などを取り違える可能性が高いからだ』と書