俳句に関するmasayukisanadaのブックマーク (2)

  • 子規の俳句②ラムネの栓天をついて時鳥

    子規にはホトトギスの句が多い。試みに子規記念博物館のデータベースで検索すると300句ほどありました。 ホトトギスは喀血の代名詞。俳号に子規(ほととぎす)を用いるようになった経緯は以前の記事に書きましたが、喀血後の暮らしの中でもやはりホトトギスを意識することが多かったということでしょうか。 新旧の取り合わせこの句は子規の自選句集「寒山落木」巻一、明治24(1891)年夏の項に収められた一句。西洋の文物がどんどん取り入れるようになった時代。ラムネはどの程度普及していたのでしょうか。新しいもの好きの子規らしい句です。 古に恋ふらむ鳥は霍公(ほととぎす)けだしや鳴きし吾が思へる如(ごと) 額田王 姿が見えず声だけが聞こえるホトトギスは、万葉の昔から親しまれてきた季題の一つ(たぶん)。そこに新時代のラムネを取り合わせたところがみそ(な気がする)。「天井をついて」はオーバーな表現かもしれませんが、新鮮

    子規の俳句②ラムネの栓天をついて時鳥
  • 子規の俳句④寝ころんで書読む頃や五六月

    明治29(1896)年の句。「寒山落木 巻五」に入っています。読書の秋などと言いますが、さわやかな初夏にのんびり読書にふけるのもいいもんです。私も枕元に積み上げた子規関係のを適当に取ってはページをめくって楽しんでいます。 子規はこの句を詠む1年前、日清戦争の従軍記者となって現地に赴き、病気を一気に悪化させました。松山での療養を経て秋に東京に戻り、俳句革新などの文学活動を活発化させていきました。 こんなに大望を抱いて死にゆく者がいようかただ明治29年2月には左の腰が腫れて寝たきりになります。3月17日には医師にカリエスと初めて診断されショックを受けます。この日、虚子に宛てた手紙では「貴兄驚き給ふな僕ハ自ら驚きたり」と書き始めます。 覚悟は決めていた。今更驚くこともないともないと思っていたけれども、驚いた。しばらく言葉が出なかった、と打ち明ける子規。その間、頭に浮かんだのは「自分ほど大きな望

    子規の俳句④寝ころんで書読む頃や五六月
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