米国でモバイルWiMAXの事業化が計画通りに進まない可能性が高くなった。全米規模でのモバイルWiMAX網の構築を計画していた米スプリント・ネクステルが,予定していた米ベンチャー企業との提携を白紙撤回するなど迷走しているからだ。モバイルWiMAXへの期待感の縮小が,米国内外の事業者に波及する懸念が出てきている。 米携帯電話大手のスプリント・ネクステルは11月9日,新興WiMAX事業者である米クリアワイヤとのモバイルWiMAX事業での提携合意を解消することで両社が合意したと発表した。今回の提携解消には,スプリント・ネクステルの業績不振や,同社で長く最高経営責任者(CEO)を務めたゲイリー・フォーシー氏の退任を含めた社内の混乱が影響しているとの見方がある。 スプリント・ネクステルは,モバイルWiMAXサービスのブランドを「XOHM」(ゾーム)と名付け,次世代の高速移動通信網として本腰を入れて取り
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