大ヒット映画、新海誠監督「君の名は」。 本作では幾度と「結び」というキーワードが語られる。 そして新海作品に通じる「喪失」の物語であった。 今回はこの「結び」「喪失」から「君の名は」を考えてみたい。 「結び」のモチーフ性 まず空の上で二つに別れた 彗星の軌道(動線)こそ、 瀧と三葉の二人の「結び」の最たる象徴だった。 ※上の画像が象徴的。 また瀧と三葉でやり取りされた携帯端末のやり取り ※LINE-線-糸 糸守という「糸」の名前。 三葉が瀧に飛騨から東京へ迎う間で生まれる動線、 瀧と三葉が互いを探しに、糸守のご神体ですれ違う動線 ※動線を糸に見立てる 物語最後で、瀧と三葉が互いに乗る電車ですれ違うのも、 電車を糸として見立てれば、全て「結び」の一種だと思う。 幾度も幾度も、携帯端末、二人の動線、電車、といった「結び」を通して 瀧と三葉が、組糸のように繋がっていく物語であった。 瀧の腕に付け