佐賀市沖の有明海で無許可で底引き網漁をして赤貝を取ったとして、佐賀県警と県、三池海上保安部などは、同県鹿島市音成、漁業藤田健次(74)と妻マサノ(71)の両容疑者を漁業法違反(無許可操業)の疑いで22日に現行犯逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 県警によると、両容疑者は22日午後4時半ごろ、佐賀市川副町沖で、知事の許可を受けずに小型底引き網漁をした疑いがある。 小型船は全長約7メートル。船の船外機を同規模の船で一般的な20~50馬力ではなく、100馬力のものに積み替えていた。県警の警備艇が追跡した際は、取った赤貝を海に投棄し、30~40ノットの速さで約1時間逃げたという。 県警ヘリが撮影した映像には、夫婦が操業する様子や、警備艇に追われて急旋回し、林立するノリ網の支柱の間を猛スピードで進む様子などが映っていた。2年前から県警や三池海上保安部、県有明水産振興センターなどが合同で内偵捜