内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)は5月23日,産官学の合同チームによって,セキュリティ機能を組み込んだ仮想マシン(VM:Virtual Machine)を開発することを明らかにした。政府内で利用するだけではなく,オープンソースとして公開することも視野に入れている。 開発するのは,「セキュアVM」と名付けられた,セキュリティ機能を組み込んだ仮想マシンと最小限のOS機能を備えるソフトウエア。WindowsやLinuxといったユーザーの利用環境はゲストOSとしてセキュアVM上で稼働させる。ハードディスク内のデータや通信の暗号化,情報漏えい対策といったセキュリティ対策はセキュアVMで実現するので,利用環境(利用しているOSやアプリケーション)に依存しない形で,高セキュリティのコンピュータ環境を実現できるという。 4月末に発表された,政府のセキュリティ施策をまとめた「セキュア・ジャパン2